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介護保険、不安の声 なんでも相談、愛知でも

介護制度の相談や不安の話し相手になる相談員=11日、名古屋市熱田区

 「いい介護の日」の11日、全国で行われた「介護・認知症なんでも電話相談」の愛知会場で、介護保険制度や介護に悩む家族から13件の相談がありました。愛知県社会保障推進協議会と認知症の人と家族の会が協力して相談を受けました。

 開始すぐに電話をかけてきた男性(61)は、「要支援2の母親(92)がケアハウスに入所中。訪問介護を利用して掃除をお願いしている。制度改正で利用できなくなるのではないかと心配」と話します。相談員は「ケアハウスは継続利用できるが、訪問介護(生活援助)は要支援2だと利用できなくなる可能性がある。なるべく自分で掃除するようにしてはどうか」と説明しました。

 60代の女性は「昨年、母が亡くなり、父が独居している。元気もなく、地域との交流も少ないので、介護サービスを利用したい。手続き方法を教えてほしい」と相談。相談員は介護認定の申請方法や地域包括支援センターへの相談など丁寧に答えました。

 介護疲れや先行きへの不安から話し相手を求める相談もありました。「夫の介護と弟の入院の世話で手いっぱいなのに、施設に入所する母が家に帰りたいと訴えてくる。どうすればいいのか」、「10月から母が利用するグループホームの利用料が上がった。国の施策で(ケア労働者の)賃上げを決めたのに、利用者に負担させるのはおかしい」、「やっとの思いで施設を探し、家族を入所させることができたのに、コロナでずっと面会ができない。基準を緩和してほしい」など相談が寄せられました。

(11月15日 しんぶん赤旗)