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必要な賃金 まだまだ 物価高騰「1500円」実現を

最賃全国一律1500円の呼びかけに応えて署名する市民=9月30日、名古屋駅

 愛労連(愛知県労働組合総連合)は1日からの最低賃金引き上げを前にした9月30日夜、名古屋駅前で愛知県の最低賃金986円(31円増)の周知と全国一律1500円を求める最賃アクションを実施しました。約40人が参加。スタンディング、マイクリレー、署名、シール投票など多彩に取り組みました。

■ 愛労連など宣伝

 愛労連の西尾美沙子議長は「31円程度の引き上げでは、物価高騰にまったく追い付いていない。1000円を超えているのは東京と神奈川だけ。県内1000円へ早期引き上げ、全国一律1500円の実現で、誰もが8時間働けばまともに暮らせる賃金に変えていこう」と訴え。竹内創事務局長は「10月から食料品だけで約6千品目が値上がりする。年1回、来年の改定まで待てるような状況ではない。政府は危機感を持つべきだ」と話しました。ふれあいユニオンの鶴丸周一運営委員長は「次の給料日は給与明細を必ず確認して。月給制だとしても、時給換算で1円でも下回れば違法です」と呼びかけました。

 署名に応じた会社員(50)は「何もかも値上がりしているのに、賃金だけ変わらない。若い人たちの生活がどんどんひっ迫しているときに、『国葬』を含め閣議決定で税金が無駄遣いされていることに不信感。税金は国民のために使われるべきだ」と話しました。

 別の会社員(37)は「大学を卒業(2008年)して715円で働いていたが、今の若者のほうが暮らしは大変だと思う。国はしっかり考えてほしい」と話しました。

(10月2日 しんぶん赤旗)