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「国民が主人公」の党広げ すやま予定候補 対話で疑問ときほぐす

街頭で訴える、すやま予定候補(右)

 愛知選挙区で日本共産党の、すやま初美予定候補が議席獲得のチャンスを切り開いています。

 全県的にポスターが張ってあるのは、すやま予定候補だけ。白く透明感のあるポスターには「変える。等しく、生きやすく。」の文字。「女性も男性も多様な性の人も、誰もが生きやすい社会をめざす」という、すやま氏の信念です。シンボルカラーの黄色の帯に青色で氏名が入った〝ウクライナカラー〟は多くの人の目を引いています。

 名古屋市内のランチタイム宣伝では、青年が「すやまさんのツイッターを見て、ウクライナのことで自分も何かできないかと手伝いに来ました」と募金箱を持ち、「核の共有を持ち出す自民党に一言いいたい」と飛び入りでマイクを握る人も。

■ 15予定候補の激戦区

 改選数4に15人が立候補を表明する全国屈指の激戦区です。自民、公明、立憲民主、国民民主の現職と、日本維新の会が新人を擁立。改憲を狙う自公国維に正面から立ち向かい、「危機に乗じた軍拡はやめ、今こそ憲法9条を生かして、積極的外交で平和なアジアを」と訴える、すやま氏に党派を超えた注目・期待が広がり、議席争いへ急浮上しています。

 自民の軍事一辺倒な改憲や「敵基地攻撃能力」保有論、「核共有」論は保守層からも批判が起きています。改憲推進にかじを切った国民民主には失望が広がっています。

 維新は、核共有を提言し自民以上にタカ派だと明白になり、衆院議員の経歴詐称疑惑も発覚し、支持率(NHK調査)は昨年12月の7・3%から今年5月には3・5%と半減。予定候補者は地域政党減税日本の元県議で、不祥事ばかりの河村名古屋市長のもとで副市長だった人物です。

 すやま氏は、平和・外交ビジョン、ジェンダー平等、気候変動、新型コロナ対策など「国民が主人公」の党ならではの提案を大いに語り、全県、全国に取り組みを広げてきました。全国で活用される『ジェンダーってなんじゃ?Q&Aパンフ』のアップデートも進めています。明治用水頭首工の大規模漏水による農業用水供給停止問題で、いち早く党県委員会として、東海農政局と県に解決を求めたことも注目されています。

■ 怒り顔一転笑顔

 宣伝中に「うるさい。いつまでやるんだ」と言ってきた男性がいました。すやま氏が「どうしてそんなに怒っているんですか」と尋ねると、「戦争は確かに深刻だが、自分たちはコロナでめちゃくちゃ大変なんだ」「共産党はどう考えているんだ」と男性。すやま氏は「やさしく強い経済」を語り、電力問題などの疑問にも答えると、男性は「いろいろと真剣に考えてくれているんだな」「来週もまた来いよ」と笑顔で語りました。

 すやま氏は、「対話すれば、たとえ党派や見ている角度が違っても一致点が見つかる」と積極的に対話し、党への間違ったイメージや疑問を丁寧にほぐし、党への支持を広げています。

 党愛知県委員会は、得票目標を「比例・選挙区43万、15%以上」に引き上げ、比例5議席、すやま氏の勝利は「日本の平和と未来のかかった歴史的責務」だと全力を挙げています。

(6月3日 しんぶん赤旗)