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ロシアは撤退を「早く戦争終わって」と小学生

ウクライナ民話の絵本を手に訴える小学生ら=12日、名古屋市中区

 名古屋市中区栄で12日、あいち総がかり行動実行委員会の呼びかけた、ロシアのウクライナ侵略に抗議し、即時撤退を求める宣伝に小中学生がマイクを握り、「子どもが早く遊べるように」と訴えました。

■ 愛知・総がかり行動

 宣伝にはウクライナカラーの青と黄色の服を着た人ら40人が参加。「ロシアは軍事行動を中止せよ」、「ウクライナの主権尊重を」と書いた横断幕を掲げ、買い物客らにアピールしました。

 ウクライナ民話の絵本「てぶくろ」を手に家族4人が参加。小学校6年生は「早く戦争が終わって、ウクライナの子どもがあたりまえに遊び、勉強ができるようになってほしい」。兄の中学3年生は「絵本ではネズミ、ウサギ、キツネなどいろいろな動物が手袋の中で仲良く暮らしている。ロシア、ウクライナだけでなく世界中の国が仲良くしてほしい」と話しました。

 愛知県視覚障害者協会(愛視協)の寺西昭事務局長は「ロシアのウクライナ侵略で障害者や女性、子どもら弱者が真っ先に犠牲になっている。戦争により兵士を含め新たに多数の障害者を生む。ロシア軍はただちに戦闘停止を」と訴えました。

 3人の子どもがいる女性(38)は「マスコミ報道で子ども連れて避難する母親の姿を見るとひとごととは思えない。一人の声は小さいが、世界中で『ロシアは侵略やめよ』の声を突きつけよう」と強調しました。

(3月15日 しんぶん赤旗)