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改憲阻止へ 草の根から 市民と不戦誓い合う 九条の会がともしびウォーク

ともしびを持ち、改憲反対を訴え行進する本村氏=(左から3人目)参加者ら=8日、名古屋市千種区

 名古屋市内の六つの九条の会は8日、太平洋戦争開戦の日に毎年市民と不戦を誓いあう「第16回平和のともしびウオーク」を行いました。冷たい風の中、270人が参加しました。

 参加者は「憲法9条を守ろう」「日本は核兵器禁止条約に参加を」などと書いた手作りの「ともしび」を持って、市内を五つのコースを全体集会が開かれる今池西公園(千種区)まで行進しました。日本共産党の本村伸子衆院議員、さいとう愛子名古屋市議、立憲民主党の近藤昭一衆院議員が参加しました。

 全体集会で実行委員長の、みずほ九条の会の小林正和さんは「総選挙後、『9条改憲』の動きが強まっている。草の根から改憲阻止へ運動を広げよう」と訴えました。参加者は「市民と野党の共闘の力で9条改憲を許さない国民の声を大きく広げ、改憲勢力を追いつめよう」とするアピールを採択しました。

  南区から参加した男性(71)は「20年前に亡くなった父は広島県呉市の海軍基地で開戦を迎え、広島への原爆投下時には軍艦に残っていた。戦友の多くが入市被爆し原爆症に苦しんだ。『絶対に戦争はしてはならない』という父の遺志を継ぎたいと毎年参加している」。昭和区から参加した女性(41)は「子どもの未来のために戦争反対、改憲反対の意思を示したい。改憲反対の署名をやりたい」と話しました。

 本村氏は「岸田首相は安倍、菅氏と同様に改憲を目指し、補正予算の軍事費は過去最高額。力を合わせ、9条改憲と大軍拡を阻止し、憲法が生きる政治をつくっていきます」と語りました。

(12月10日 しんぶん赤旗)