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宿泊療養施設が開設 共産党の要求実る

コロナ患者の宿泊療養施設増設を求め市に要請する名古屋市議団(左5人)=5日、名古屋市役所

 新型コロナの爆発的な感染拡大で「自宅療養者」が急増する中、名古屋市で2カ所目となる無症状・軽症者向けの宿泊療養施設が24日に開設されました。日本共産党名古屋市議団の要求が一部実現しました。

 県が23日に発表したもので、開設施設は名古屋駅近くの「R&Bホテル名古屋新幹線口」です。ホテル1棟(262室分)を借り上げるため、一般の人と接触することはありません。感染者のうち無症状・軽症者で、医師が適当と判断した人が対象です。看護師と生活支援スタッフが常駐し、医師の派遣は県医師会に協力してもらいます。

 日本共産党名古屋市議団(田口一登団長)は5日、「原則自宅療養」の政府方針の撤回を市に要請し、在宅療養者をゼロにするため、新たな宿泊療養施設の確保を強く求めていました。

 岡田ゆき子市議は「一歩前進です。血中酸素濃度が低下しても入院できない状況があり、現在の東横インも中等度の方が増え、野戦病院化しています。宿泊療養施設を名古屋市独自でも開設するよう求め、県に対し特措法に基づく『臨時の医療施設』の指定を直ちに求めていきたい」と話します。

(8月25日 しんぶん赤旗)