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五輪よりも医療体制強化を 看護師らアピール

 「看護の日」の12日、愛知県では、新型コロナウイルス治療の最前線に立つ看護師や介護職員らが国と県に大幅増員と人員体制の整備などを求めるアピールを発表し、県庁前スタンディングを行いました。主催は愛知県医労連、愛知民医連、自治労連愛知県本部でつくる「ドクター・ナース・介護ウェーブ実行委員会」。

 県庁で会見した県医労連の西尾美沙子書記長は、「#看護師の五輪派遣は困ります」のハッシュタグをつけてツイートする「ツイッターデモ」が45万ツイートを超えたと報告。「看護師をコマのように扱う政府への怒りが頂点に達したのだと思う。いま、国と県がしなければならないことは五輪開催よりも医療体制の強化、看護師が働き続けられる環境の整備だ」と述べ、休憩や休日が取れず、激務が長期化している看護師の処遇改善や離職防止を求めました。

 県庁前では現場の看護師らが「潜在看護師が増えているのは労働条件が過酷だからだ。自己犠牲の看護では日本の医療に未来はない」などとリレートーク。患者に優先順位をつけなければならない医療のひっ迫した状況や、夜勤を免除すべき妊婦が夜勤に入らざるをえない実態の改善を訴えました。

(5月13日 しんぶん赤旗)