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五輪より感染対策を 名古屋の医療従事者が署名宣伝

 名古屋市北区の北病院前で28日、北医療生活協同組合と北医療生協労働組合が共同「医療・介護守れ、国民のいのち・健康守れ 北医療生協アクション」をおこないました。通院患者らに請願署名を呼びか、1時間で33人が署名しました。

 看護師で同労組の池田幹人委員長は「全国どこの医療機関も看護師ら医療スタッフ不足で大変なのに、五輪組織委員会は日本看護協会に看護師500人の派遣を要請した。派遣すれば医療現場は疲弊する」と強調。「コロナ禍で国民の命、暮らしが脅かされている時、菅政権は今国会で高齢者医療費2倍化法案や病床削減推進法案を押し通そうとしている。五輪ありきでなく、コロナ対策を優先すべきだ」と訴えました。

 署名した女性(67)は「入院した時、看護師は深夜にナースコールが鳴れば病床に駆つけ必死に働いていた。国は看護師の待遇改善を急いでやるべきです」。通院の女性(72)は「感染者が増えている時にオリンピックをするべきでない。その費用をコロナ対策に回したらいい」と語りました。

(5月1日 しんぶん赤旗)