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民主主義 取り戻す 名古屋市長選 よこい氏奮闘

訴える、よこい利明候補=15日、名古屋市名東区

■ 共産党自主支援

 名古屋市長選(25日投票)で、日本共産党が自主支援する無所属新人の、よこい利明候補(59)が、河村たかし市長によって壊された民主主義を取り戻そうと連日奮闘しています。

 15日には名東区など市内を駆け巡り、コロナ無症状者のPCR検査充実、小学校給食費無償化などの公約を述べ、「国と県とけんかばかりする市長では、新型コロナ対応に取り残される。コロナにしっかり対応し、市民の暮らしを守る」と訴えました。

 「名古屋市民みんなが力を合わせ、まっとうな市政を取り戻すチャンスだ」と、市民団体の支援の輪も広がっています。

 河村市長は昨年、あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」(2019年開催)の展示作品を攻撃し、高須克弥「高須クリニック」院長とともに大村秀章県知事リコール署名を呼びかけました。提出された署名は8割以上が不正で、しかも多数のアルバイトを雇って行われた偽造であったことも明らかになりました。

 しかし河村市長は、コロナ対策そっちのけで市民に署名を呼びかけた中心人物であるにもかかわらず、「僕も被害者」と居直り、政治的・道義的責任を取らないばかりか、市長選出馬を表明しました。

 そこで、河村市長の4選阻止という一点で減税日本以外の自民、公明、立民、国民、社民、日本共産党の各党が一致し、市民が大同団結する画期的状況がつくられました。

 元市議会議長の、よこい氏は、自民党を離党して無所属で立候補。日本共産党は、よこい氏と「河村市長の再選を阻止し、壊された民主主義と傷つけられた市民の名誉を取り戻す」「コロナ禍で市民の命と暮らし、福祉を守る」の2点で合意文書を交わしました。

 日本共産党は、出発点となった知事リコール運動が、憲法が保障する表現の自由を侵害するだけでなく、侵略戦争と旧日本軍の行為を肯定・美化する思想を国民に押し付けるものだと反対してきました。よこい氏とは大型開発などさまざまな問題で一致しない点はありますが、市民が求める河村市長の再選阻止のため、自主的立場で支援し、宣伝、対話・支持拡大を広げ勝利をめざしています。

(4月16日 しんぶん赤旗)