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コロナ禍 職場閉鎖、雇止め 求職者ら「大変苦しい」愛労連がハローワーク前宣伝

新型コロナの影響についてアンケートに取り組む愛労連組合員=1日、名古屋市中区

 愛知県労働組合総連合(愛労連)は1日、名古屋市中区のハローワーク前で宣伝し、新型コロナの影響や要望を聞くシールアンケート調査に取り組み、求職者らと対話しました。調査は4月から実施し、7回目。

■ アンケートも

 総務省が1日発表した10月の労働力調査では、就業者数は前年同月比で93万人減。うち非正規労働者は85万人減となり8カ月連続の減少です。

 宣伝には竹内創事務局長代行ら10人が参加。竹内氏は「コロナの第3波の感染拡大で雇用状況は厳しさを増しています。雇用と生活を守るため、要望を聞かせてください。みなさんの声を国や自治体に届け支援策を求めます」と呼びかけました。

 アンケートには29人が応じ、多くは解雇や雇い止めにあった非正規労働者でした。

 1歳の子どもを連れた女性(33)は「派遣で働いていて育児休暇を取った。保育所入所が決まり今年4月から復職しようと思ったが、経営不振を理由に雇い止めになった」。生活状況の質問に「大変苦しい」と答えた女性は「旅行会社に20年以上勤務していたが、勤務先の支店が閉鎖になり職を失った。求人が少なく自分に合った仕事が見つからない」。求職活動の質問に「求人がなくて困っている」にシールを貼った女性は「派遣社員で自動車関連会社の事務の仕事していた。営業や介護の求職はあるが、慣れた事務職は応募が多く狭き門になっている」と話しました。

 外国人雇用サービスセンターを訪れた外国人実習生は「実習期間を終え帰国したかったがコロナ対策のため母国が入国規制をおこない帰国できない。仕事がなく生活できないので、在留資格を変更してもらうことができ、今日、新しい仕事が見つかった」と言います。

■ 「悩まず相談を」

 愛労連相談センターの市川浩さんは「コロナの収束が見えず、第3波もおこり、雇い止めや解雇が増え、求人が減り、再就職が厳しくなっている。困ったことがあれば悩まず相談してほしい」と語りました。

 労働相談センターは平日午前9時半~午後4時半、無料相談を実施しています。フリーダイヤル0120(378)060。

(12月4日 しんぶん赤旗)