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一人で悩まず過労死110番 愛知健康センター 23日まで

電話相談をうける相談員=17日、名古屋市熱田区

 「困ったら一人で悩まず、まず電話を」―。毎年11月の「過労死等防止啓発月間」にあわせて、NPO愛知健康センターが「いのちと健康・過労死110番」を開設しています。17日から23日まで、相談員や産業カウンセラーが無料で相談にのっています。

 産業カウンセラーの髙垣英明事務局次長は、「以前は長時間労働の相談が多かったが、最近は若者からパワハラの相談が多くなっている」と紹介。「命と健康の問題で苦しんでいる人は、どんなささいなことでも相談してほしい」と呼びかけています。

 17日午前中、数件の相談がありました。パワハラを受け、昨年から休職している女性は「会社では怒鳴られたり、無視されたり。いまだに復職のめどがない。労基署も動いてくれているが先が見えない」。相談員が「あせらないで心を療養してください。支援していくので粘り強くやりましょう」と話すと、「わかりました。また相談します」と答えました。

 公務員だった息子を亡くした母親は「市とも話をしているが、まったく進展しない。喪失感ばかりが増えていく。なんとか打開したい」と相談。相談員は「直接会って相談しましょう」と面談を決めました。

 相談電話番号は、愛知健康センター052(883)6966。

(11月18日 しんぶん赤旗)