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支援学生400人超す 食料など提供「ほこほこ愛知プロジェクト」

食品や日用品を受け取る学生=7日、名古屋市昭和区

 日本民主青年同盟愛知県委員会は、新型コロナの影響で生活が厳しい学生を支援する「ほこほこ愛知プロジェクト」をこれまで23回実施し、400人以上の学生が訪れました。学生から「生活が厳しく食料品は助かります」、「政府のコロナ対策は不十分」などの声が寄せられています。

■ 民青県委が23回実施

 同プロジェエクトは、困窮する学生に食材や不足する日常品を無料提供しようと6月25日から、美浜町の日本福祉大学近くの会場で始めました。これまでに名古屋大学、愛知教育大学、名城大学、中京大学など主要大学のある地域の11会場で行っています。日本共産党議員の協力も得て生活相談にも応じています。

 7日には、民青昭天緑地区委員会が名古屋大学近くにある昭和区の学生センターで実施。事前に大学周辺に案内ビラを配布しました。

 会場には地元住民らから寄せられた野菜や米、レトルト食品、日用品が机に並べられました。同盟員が「遠慮せず持っていってください」と声をかけます。

 ビラを見て訪れた学生は「コロナで客が激減してバイト先の居酒屋がつぶれました。新しいバイト先が見つかりません。切り詰めた生活をしているから食料品は助かります」。友人と訪れた学生は「イベント企画会社のバイトは仕事が3分の1になりました。親も収入が減って、仕送りも少なくなった。コロナが長引きそうなので、このような企画をまたやってほしい」と話しました。

 新型コロナに関する「学生生活実態調査」アンケートも呼びかけました。「不安なこと」の問いに「就職活動」と書いた3年生の学生は「コロナ禍で数年間は求人が少ないと思います。希望の職につけるか心配です」と言います。

 学生と対話すると「政府のコロナ対策は不十分。特に学生の支援が少ない」、「菅首相の日本学術会議の任命拒否は問題」など、政治や社会へのさまざまな思いがよせられます。民青の活動を紹介すると、私も一緒にやりたい」という学生もいます。

 古川大暁(ひろあき)県委員長は「新型コロナの感染が終息せず、生活に困っている学生が増えています。今後も各地で取り組むとともに、学費免除・無償化や学生への支援策の実現へ国や自治体に働きかけていきたい」と語っています。

(11月14日 しんぶん赤旗)