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比例ブロックの様相 東海(定数21)

■ 2議席回復 3議席へ

 東海ブロックの日本共産党議員は前回比2・1倍の96万票、得票率15%の実現で、もとむら伸子衆院議員(比例単独)の再選、しまづ幸広前衆院議員(静岡1区重複)の議席奪還、さらに3議席以上をめざして4県が奮闘しています。

 東海ブロックはトヨタ自動車を中心にした全国有数の経済圏。ブロック責任者の岩中正巳・愛知県委員長は、「ここでの日本共産党の躍進が資本主義を乗り越えて新しい社会を実現していく上でも非常に大事です。どんなことがあっても2議席を回復し、3議席へと躍進させたい」と力を込めます。

 前回の総選挙は、比例東海で自民8、公明2、希望5、立民4、維新1、日本共産党は1議席を失い1に留まりました。維新は共産党を抑え込もうと、河村たかし名古屋市長が代表を務める地域政党・減税日本と選挙協力。今回も各党とも生き残りをかけて必死の様相で総選挙への準備を進めています。

■ 行政を動かした

 コロナ禍で政府の対応が遅れる中、比例候補を先頭に「国民の苦難軽減」に取り組む共産党が行政を動かしています。名古屋市では民間診療所での唾液を用いたPCR検査の拡充、静岡県富士宮市では無症状者への検査拡大が実現。休業協力金の要件緩和には、「動いてくれたのは共産党だけだった」との声が寄せられています。

 もとむら氏は打撃を受けた観光や農業の実態を調査し、静岡県熱海市長や西伊豆町長、JA豊橋組合長ら幅広い分野の代表と懇談し、切実な声を国会に届け、固定資産税の減免などを実現。豪雨で国道が崩落した岐阜県にも駆けつけ、要望を聞き、代替道路の無料開放につなげています。

 しまづ氏は大井川の流量減少などリニア問題で静岡県副知事と懇談。4月の衆院静岡4区補選では、しまづ氏が立候補を取り下げ、野党統一候補実現の土台をつくり、市民と野党の政策確認書に「浜岡原発の再稼働を認めない」が盛り込まれるなど、政策課題での共同も広がっています。

■ 支持広げる集い

 全自治体での開催を目標にした党の集いには比例、小選挙区の各候補者も精力的に参加し、膝詰めで党の未来社会論などを語りあい、党の積極的支持者を広げています。少人数学級の実現など党の「七つの提案」に共感して入党する人や、自ら「赤旗」を購読する若者など新しい情勢も生まれています。

 昨年9月から月1回千カ所を目標に取り組むいっせい宣伝や全自治体規模でのキャラバン宣伝には「自民党のデタラメを追及して」など党への期待の声が寄せられています。

(9月21日 しんぶん赤旗)