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核兵器廃絶誓う日に 名古屋で原爆犠牲者を偲ぶつどい

核兵器廃絶を願い献花する被爆者ら=14日、名古屋市昭和区

 愛知県原水爆被災者の会(愛友会)は14日、「被爆75周年原爆犠牲者を偲(しの)ぶつどい」を名古屋市昭和区の市公会堂で開き、被爆者、遺族、平和団体代表、行政関係者ら120人が参列しました。

 金本弘理事長が主催者あいさつし、被爆者の高齢化がすすみ、2019年度に県内の被爆者122人が亡くなったことを紹介。「75年前に世界で初めて2発の原爆が投下されました。私たち被爆者の『核廃絶』の願いと反対に、世界には今も1万3800発の核兵器があります。私たち生き残った被爆者は核廃絶の声をあげ、運動を続けていきます。つどいを犠牲者への追悼だけでなく、核兵器廃絶を誓う日にしましょう」と訴えました。

 参列者全員が黙とうと献花をしたあと、「追悼のことば」で、愛労連の知崎広二議長、県原水協の沢田昭二理事長らが、日本政府の核兵器禁止条約への不参加などを批判し、核兵器廃絶への決意を述べました。

 県平和委員会・青年学生部の池田幹人さんが「平和の誓い」を述べ、「高校3年生の時、被爆者から体験を聞き運動に参加するようになりました。私たち若い世代は、みなさんの遺志を受け継ぎ、核兵器のない平和な世界をつくるために全力で活動します」と表明しました。

 長編アニメ映画「NAGASAKI1945『アンジェラスの鐘』」が上映されました。

(9月16日 しんぶん赤旗)