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大村知事リコール反対 名古屋で集会「自由に作品見させて」

 あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」を理由とした大村秀章知事のリコール運動に反対する市民集会が8日、名古屋市中区で開かれ、市民ら30人以上が参加しました。主催は「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会。

 リコール運動は、作品内容が公的施設をつかった展示にふさわしくないとした高須克弥医師と河村たかし市長が中心となり、呼びかけられています。

 事務局の山本みはぎさんは「高須氏はナチスを賛美し、河村市長は南京大虐殺はなかったとする歴史改ざん主義者。歴史をゆがめる人たちによる運動は、歴史への冒涜(ぼうとく)であり許されるものではない。一緒に反対の声をあげよう」と話しました。

 参加した市民らが次々と訴えました。柳瀬要さんは「市と県が連携して、新型コロナ対策に取り組むときに、市長はリコールを優先し、分断を持ち込んでいる。コロナ対策を最優先にするべきだ」。筒井佳子さんは歌でアピールし、「みんなが自由に作品をつくり、自由に見ることができる社会を大事にしていこう」と語りました。

 立憲民主党の近藤昭一衆院議員、高木ひろし県議、日本共産党の林信敏元県議、緑の党の尾形慶子共同代表も訴えました。

(8月9日 しんぶん赤旗)