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客が減り時給下げられた 最賃引き上げ宣伝に反響

最賃の大幅引き上げを求める署名やシール投票を呼びかける組合員=1日、名古屋市中村区

 最低賃金引き上げを議論する愛知地方最低賃金審議会が開かれた1日、愛知県労働組合総連合(愛労連)は名古屋駅前で、「コロナ禍だからこそ大幅引き上げを」、「全国一律1500円を」と書いた横断幕を掲げ、最賃大幅引き上げを求める宣伝を行いました。

 加盟労組や共闘団体から30人以上が参加し、「県最低賃金を1500円とし、中小企業支援を求める」署名や最低賃金について聞くシールアンケートを呼びかけました。

 知崎広二・愛労連議長らが「コロナ禍で収入が減っている労働者の多くは賃金が低い非正規労働者。愛知の最賃は現在926円。最賃が据え置かれれば非正規労働者の生活はますます厳しくなり、消費と景気にも重大な影響がある。大幅引き上げが必要」と強調しました。

 シールアンケートに応じた女子高校生2人は「あなたの時間給与はいくらですか」の問いに「951円~1000円」にシールを貼りました。「喫茶店で週1回のバイトをしています。親からお小遣いが少ないので携帯電話料金の足しにしています」、「衣料品店でバイトをしていますが、コロナで客が減り5月から時給1050円から1000円に下げられました」と話しました。組合員が「最賃はいくらに引き上げたらいい」と聞くと、2人とも「もちろんコレだよね」と1500円以上にシールを貼りました。

 署名に応じた女子学生(21)は「岐阜県から名古屋市の大学に通っています。最低賃金やバイト代は岐阜より愛知が高いので名古屋のコンビニでバイトをしています。全国一律になれば自宅近くの岐阜でバイトしたいです」と話しました。

(7月4日 しんぶん赤旗)