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困窮学生見捨てぬ 愛知の民青が食材無料提供・生活相談

学生に支援物資を渡す民青同盟員=25日、愛知県美浜町

 日本民主青年同盟愛知県委員会は25日、美浜町の日本福祉大学近くの会場で新型コロナの影響で困窮する学生に食材の無料提供や生活相談を行う「ほこほこ愛知プロジェクト」を行いました。

■ 「毎月やって」

 地元の美浜町民や日本福祉大学卒業生から野菜やレトルト食品などの食料品、マスクやティッシュなど日用品、現金などが寄せられました。日本共産党愛知県青年学生後援会も案内ビラを学生アパートに配布するなど協力しました。

 開始直後に訪れた社会福祉学部2年の女子学生(23)は「月10万円の生活。バイト代がでず。お金がないので食材の無料提供は助かります」。子ども発達学部2年の女子学生(20)は「コロナで親の収入が減り、仕送り額が減りました。野菜の値段も高くなり、夏でもマスクを買わねばならず出費が増えました。ありがとうございます」。終了間際に駆けこんできた子ども発達学部2年の男子学生(19)は「オンライン授業になりプリント代が月5000円もかかる。バイトが減り、食費を削って生活している。この企画を毎月やってほしい」と話しました。

 参加した民青同盟員が新型コロナに関する「学生生活実態調査」アンケートの協力を求めると、子ども発達学部2年の男子学生(19)は、「学費免除・無償化」をやってほしいと書き、「いっさい親から援助してもらってない。学費、生活費とも奨学金とバイトで賄っている」。社会福祉学部3年の男子学生(21)は「就職が不安」と書き、「コロナの影響で求人が減っている。コロナ終息の見通しが見えず大変」と語りました。

 民青県委員会の谷本麗之(れいじ)県副委員長は「生活に困っている学生は多い。日本福祉大学だけでなく県内の多くの学園でも取り組んでいきたい。アンケートで要望の多い学費免除・無償化や生活支援策の実現へ国や自治体に働きかけていきたい」と述べました。

■ 次回は来月9日 同じ会場

 次回は7月9日(木)午後5時から同じ会場で行います。同プロジェクトでは学生に提供する食料品、食料品を購入する資金を募っています。問い合わせは民青同盟愛知県委員会052(908)3540。アドレスaichiminsei@gmail.com

(6月27日 しんぶん赤旗)