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2020国民平和大行進 平和活動つなぐ喜び 横断幕が愛知県入り

被爆者らを歓迎する高校生たち=5月31日、愛知県豊橋市

 国民平和大行進(東京―広島コース)が5月31日、愛知県入りしました。今年は新型コロナウイルスの影響で行進は中止され、各地の代表が横断幕をリレーしています。

 被爆者や支援団体などでつくる「あいち平和行進共同連絡会」は、学校法人桜丘学園(豊橋市)を訪問。松島洋幸教職員組合委員長や生徒代表ら数人が被爆者を出迎え、短時間の交流を行いました。

 同学園は1989年に市民と共同で敷地内に広島の「原爆の火」を保存する「平和の塔」を設置。毎年、多くの生徒が平和行進を歓迎しています。

 松島氏は「平和活動はつないでいくことが大事。今年は元気に歩く姿を見られず非常に残念だが、被爆者のみなさんと生徒たちが会うことができた。つないでいけることをうれしく思う」とあいさつしました。

 生徒代表で3年の男子生徒は「1年生のときに初めて平和行進を見て圧倒された。平和な世界をねがって自分ができることからやっていきたい。まだゴールまでは長いと思いますが頑張ってください」と話しました。

 長崎で12歳のときに被爆した豊橋在住の萬屋家隆さんが被爆体験を語り、「一生核廃絶のために運動したい」と述べました。

 共同連絡会は、行進中止を受けて、折り鶴を折って広島・長崎に届けることや、平和グッズを身につけて散歩やお買い物をする姿をSNSで発信することなど、独自の「おうちで平和行進」を呼びかけています。

 横断幕のリレーは6月11日、岐阜県に引き継がれます。

(6月2日 しんぶん赤旗)