リニア中央新幹線の開業にあわせて、名古屋市中心部を通る高速道路に新しく出入り口など設ける計画が浮上し、中区の住民らは22日に緊急学習会を開きました。20人が参加しました。
呼びかけたのは、「高速1号線から生活環境と健康を守る会」。40年前に都市高速道路の建設に反対し結成されました。
公社は、「リニア開業を見据え、名古屋駅と高速道路のアクセス改善を進める」として、新たな出入口や渡り線を設置する計画です。27年度完成をめざし、市は9月に住民説明会を行いました。
中川武夫・中京大学名誉教授が名古屋都市高速道路の経過と概要を説明し、「市民が反対運動のなかで勝ち取ってきた公害対策や環境影響評価制度などの成果がリニアを口実にないがしろにされかねない」と批判。「交通量増加と環境悪化は必至。市と校舎は調査を回避しているが、調査して住民に説明すべきだ」と話しました。
リニアを考える愛知県連絡会の川本正彦さんがリニア工事で事故が多発している状況を報告しました。
住民から、「市は便利になると言うだけで、住民にどれほど迷惑がかかるか考えていない」、「住民運動と合わせて、区選出の議員に公開質問状を出そう」などの意見が出されました。
(11月24日 しんぶん赤旗)