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河村市長に謝罪要求 表現の自由 訴訟検討に市民抗議

申し入れ文書を職員に手渡す久野共同代表ら=11日、名古屋市役所

 国際芸術祭あいちトリエンナーレをめぐって、市民らでつくる「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会は11日、「表現の自由」への圧力を強める河村たかし名古屋市長に対し、訴訟検討の撤回と市民への謝罪を求めました。

 同会は、「不自由展」が中止に追い込まれた後に結成された「表現の不自由展・その後」の再開を求める後継団体です。この日は市民ら36人が名古屋市役所を訪問。用意された部屋には入りきらず急きょ廊下で、観光文化交流局文化振興室職員に謝罪要求書を手渡しました。

 報道では、河村市長が芸術監督だった津田大介氏に隊士、「偽計業務妨害罪」などで法的措置を検討する発言(10月31日)をしています。

 久野綾子共同代表は、「広く市民の表現の自由、思想・信条の自由に対する河村市長による弾圧・介入に断固抗議する。あまりに横暴で身勝手な暴言が名古屋市の評価を下げ、市民の自立的で自由な表現する権利行使への薄く委縮を招いていることを深く反省するべきだ」と話しました。

 参加者から、「芸術祭実行委員会会長代行の河村市長は主催者側だ。始まってから人ごとみたいに言うのはおかしい」、「市長に直接言いたい。直接回答が欲しい」、「これで終わらせない。抗議を続けていく」など怒りの声があがりました。

 職員は「頂いた意見は市長に届ける」と回答しました。

(11月14日 しんぶん赤旗)