「福祉予算を削るな! 福祉を金もうけに利用するな!」―。安倍政権による社会保障制度改悪に抗議し、社会保障予算の大幅拡充を求める愛知県民集会が27日、名古屋市中区で開かれ、福祉、保育、医療関係者ら650人が怒りの声を上げました。
全国福祉保育労働組合東海地方本部、愛知県障害者(児)の生活と権利を守る連絡協議会など14団体でつくる実行委員会が主催。毎年秋に行われ、今年で21回目です。
石井一由記実行委員長は開会あいさつで「安倍政権は軍事・防衛費を増やす一方、社会福祉予算は減らし続けている。社会保障・社会福祉分野に営利企業の参入も増加している。国に社会保障制度充実を求め運動を広げよう」と強調しました。
中谷雄二弁護士が「あいちトリエンナーレから見える憲法問題」、日下紀生・県社保協事務局次長が「増税したけれど社会保障ってよくなった…?」、伊藤文人・日本福祉大学准教授が「福祉は権利!私たちは声をあげよう!」をテーマに訴えました。
参加者は「安心できる社会保障・福祉制度を公的責任で実施するのは憲法の基本的人権の実現。憲法を活かし実践しよう」との集会アピールを、「福祉は権利」のボードを掲げ大きな歓声と拍手で採択。集会後、ハロウィーンの仮装をして繁華街をパレードし、沿道の人たちの注目を集めました。
(10月28日 しんぶん赤旗)