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平和への思い込めて 春日井でマラソン

寒風の中、健脚を競うランナー=9日、愛知県春日井市

 航空自衛隊基地のなかで最大規模の弾薬を保管する高蔵寺分屯基地(愛知県春日井市)の撤去を求める「第35回高蔵寺弾薬庫一周平和マラソン」が8日、春日井市で開かれました。小学1年生から84歳のお年寄りまで320人が16・5㌔㍍、10・5㌔㍍、3㌔㍍の3コースで健脚を競いました。

 主催したのは、県平和委員会、新日本スポーツ連盟県連盟、尾張中部地域労働組合総連合など11団体でつくる実行委員会。

 主催者あいさつした高橋信・県平和委員会理事長は「昨日の8日はアジア・太平洋戦争の開戦日。春日井市をはじめ愛知県は軍需工場が多く、日本で一番空襲被害を受けました。『戦争は二度と起こしてはならない』と平和の願いをアピールしながら走ってください」と話しました。

 春日井市議会は弾薬庫撤去の決議をしていて、伊藤太市長からメッセージが寄せられました。日本共産党の内田謙県議予定候補(春日井市議)、石田ひろのぶ市議予定候補が参加。内田氏が激励のあいさつをしました。

 スタート地点の宮前公園には、広島・長崎の原爆被災地を撮った原爆パネルを展示。参加した中高校生らが食い入るように見入り、「核兵器は早くなくなってほしい」と話しました。

 小学生の子どもと初参加した女性(38)は「安倍首相の改憲の動きがあるなか、平和があってこそスポーツが楽しめると思います。『平和が大切』の思いを込めて走りました」と語りました。

(12月13日 しんぶん赤旗)