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不適合51校98カ所 県立学校のブロック塀緊急点検

塀の高さを調査する、わしの県議(右から2人目)=27日、名古屋市西区・県立名古屋西高校

 愛知県は27日、大阪北部地震(18日)をうけて県立学校のブロック塀を緊急点検した結果を発表し、建築基準法に適合しない塀が51校で98カ所あったことを明らかにしました。日本共産党のわしの恵子県議は同日夕、指摘された名古屋市西区内の2校を調査しました。

 建築基準法では、コンクリートブロック塀の高さを2・2㍍以下とし、壁の厚さは高さ2㍍超なら15㌢以上、2㍍以下なら10㌢以上と定め、高さ1・2㍍超の場合には「控え壁」の設置を求めています。

 県は、県立学校全179校(高校150校、特別支援学校29校)を調査。道路境界にブロック塀のある学校は35校。高さ基準の超過は21校24カ所あり、そのうち控え壁もなく、緊急に対策が必要な7校8カ所について、県は速やかに撤去し、フェンス党の設置を進めるとしています。

 わしの県議は、ブロック塀の高さ2・38㍍で控え壁もない県立名古屋西高校を訪問し、調査しました。鈴木歩校長は「塀は古くすでにヒビや亀裂もある。人通りも多く、張り紙などで注意喚起し、指示があり次第、早急に撤去・改修したい」と話しました。わしの県議は「悲しい事故がおきないうちに、早急にとりかかれるよう県に求めます」と答えました。

 控え壁がないと指摘された県立名古屋特別支援学校の塀を調査中、近隣に住む女性が寄ってきて「この塀を見てください。ブロックが浮いてるんですよ」と示し、「10年前からこんな感じ。孫が近くで遊ぶので、すごく心配。どこに話せばいいかわからなかった。早く直してほしい」と訴えました。わしの県議は「これはひどいですね。すぐに対応したい」と話しました。

(6月30日 しんぶん赤旗)