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安全な働き方目指し運輸労働者らが交流

当局との交渉に向け、要求を交流する交通・運輸労働者ら=12日、名古屋市熱田区

 タクシーやトラック、鉄道、港湾などで働く労働者でつくる愛知県労働組合総連合交通運輸部会は12日、今年度の行政交渉を進めるため要求交流集会を名古屋市内で開きました。各業種から10人が出席。日本共産党のすやま初美参院愛知選挙区予定候補も参加しました。

 鉄道労働者の男性は、今年1月からJR金山駅(同市中区)の東海道本線ホームの一部に、実証実験として稼働柵が設置されたと報告。「長年要求してきたものがようやく始まった。ホームが狭く危険な駅はほかにもある。転落防止策をとるよう強く要請していく」と話しました。

 トラック業界の運転手は、高速・有料道路の料金が運転手負担ため、「料金負担を避けて一般道を走り、結果的に長時間労働につながっている」と述べ、荷主負担に切り替えさせたいと強調しました。

 タクシー運転手は「タクシー業界で、1種免許しか持たない一般ドライバーに人を運ばせる白タク行為を解禁する動きがある。安心・安全、高度なサービスを提供するため、解禁は認められない」と訴えました。

 港湾労働者は、「倉庫などの物流施設が港湾法適用地域外に広がり、派遣労働者など安価な労働力を使っている。地域の指定を見直すよう求めたい」と話しました。

 部会の谷藤賢治事務局長は「国民生活を支える基幹産業として、労働者の安全と安心を守っていく。要求をさらに深め、県や市、運輸局など当局と交渉したい」と語りました。

 すやま予定候補は、「皆さんの要求が実現できるようがんばりたい」と話しました。

(6月15日 しんぶん赤旗)