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核兵器なくすまで運動名古屋で愛友会60周年つどい

 愛知県原水爆被災者の会(愛友会)は3日、名古屋市内で結成60周年のつどいを開き、被爆者や2世・3世、支援者ら100人が参加しました。

 恩田明彦理事長が、「核兵器禁止条約実現の見通しがはっきりしてきた。平和の波を起こし、日本政府に核兵器禁止条約の立場に戻るよう要求していこう」と訴えました。

 大村義則副理事長が60年のあゆみを紹介。「1956年の日本被団協結成を受けて、57年に愛友会を結成。状況調査をして890人の被爆者が判明した。67年から被爆者行脚をはじめ、援護施策の拡充・充実を求め、県内全自治体を回っている。今後も被爆体験を次世代に継承し、核兵器をなくすまで運動したい」と話しました。

 県平和委員会やコープあいちなどの代表が来賓あいさつ。被爆2世の井上さとし参院議員も参加し、あいさつしました。

 峠三吉の原爆詩集が朗読され、涙を流す参加者の姿も。参加者は金本弘副理事長のピアノに合わせ、「長崎の鐘」「原爆を許すまじ」を合唱しました。

 広島で被爆した水野秋恵さん(77)は、12日からヒバクシャ国際署名を集めにフィリピンへ。「現地の人から呼びかけがあり、愛知から数人で行きます」。3世の孫(15)も「春休みに行きます。簡単なあいさつとか勉強中。交流してたくさん署名を集めたい」と話しました。

(3月6日 しんぶん赤旗)