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核兵器廃絶こそ 原爆犠牲者偲ぶつどい

 愛知県原水爆被災者の会(愛友会)は23日、名古屋市南区で「被爆72周年原爆犠牲者を偲(しの)ぶつどい」を開き、被爆者、遺族、平和団体代表、行政関係者ら約180人が参列しました。

 恩田明彦理事長が、国連で採択された核兵器禁止条約に触れ、「被爆者が昨年から呼びかけたヒバクシャ国際署名の成果であり、私たちの願いである核兵器を地球上からなくすきっかけになる。2020年までさらに多くの人に呼びかけ、核兵器保有国を追い詰めながら、核兵器廃絶を実現しましょう」と話しました。

 昨年度に県内被爆者91人が亡くなったことが報告され、参列者全員による黙とうと献花が行われました。「追悼のことば」を述べ、「核兵器のない世界を実現するうえで、唯一の被爆国である日本の加盟は極めて重要です。国際署名を広げたい」と話しました。

 落合拓さん(24)が「平和の誓い」をおこない、「72年間、私たちの祖父母が平和の思いを、ここまで切れることなくつないできてくれたから。これからは私たちがその役目を果たさなきゃいけない。自分のできることから行動し、平和のもとに、すべての人々が同じように尊重される未来をつくっていきます」と表明しました。

 長崎で被爆した萬屋家隆さんが遺族代表として謝辞を述べました。

 文化行事として、シャンソン歌手の堀田さちこさんによるコンサート、参列者全員で「原爆を許すまじ」を合唱しました。日本共産党の岡田ゆき子名古屋市議が参列しました。

(7月25日 しんぶん赤旗)