ニュース

ヒバクシャ国際署名推進へ 党愛知県委が学習交流会

 
 日本共産党愛知県委員会は核兵器禁止条約の実現にむけ、「ヒバクシャ国際署名」の取り組みを強めています。20日には、名古屋市熱田区で「ヒバクシャ国際署名」推進の学習交流集会を開きました。党支部のほか、被爆者や平和団体などから50人が参加しました。

 学徒動員で長崎の三菱兵器製作所で被爆した稲垣慶子さん(86)は、いっしょに働いていた県立長崎高等女学校の教師や同級生の悲惨な状況を報告。「私たち被爆者は未来ある子どもたちのためにも、再び被爆者をつくらない。核兵器はいならいと被爆者が提起した『ヒバクシャ国際署名』を提起しました。恒久平和の願いを世界へ訴えます」と語りました。

 交流会では、党春日井市委員会が「1万人を目標に取り組んでいる」と報告。署名推進ニュースも発行し、市内の平和・民主団体と協力して駅頭、街頭での署名行動をおこなっています。名古屋市の緑区原水協の役員は「6・9行動を毎月実施し、50人を超える署名が集まる時もある。映画「『はだしのゲン』上映会や原爆パネル『ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間』展示会を開き、来場者に署名をお願いしている」と話しました。

 田原市で全小学校区を巡回する原爆写真展を取り組んでいる安間慎さんは「写真展を通じ、市民の核兵器廃絶の声を広げたい」。名古屋市緑区桶狭間に住む中島信行さんは「町内全150戸に手紙を付けて署名用紙を配った。これから各戸を訪問して回収する」と述べました。

 横江英樹・県原水協事務局長は、恩田明彦・県原水爆被災者の会理事長、早川純牛・愛知民医連会長、花井増實・元県弁護士会長らの呼びかけで、『「ヒバクシャ国際署名を進める愛知県民の会』(仮称)の結成にむけ準備している」と報告しました。

 交流会に先立ち、日本共産党の川田忠明・平和運動局長が「『核兵器のない世界』への歴史的一歩と今後の課題」をテーマに講演。川田氏は「ヒバクシャ国際署名」の意義、志位和夫委員長とともに参加した3月の核兵器禁止条約交渉会議(第1会期)について報告し、「核兵器が初めて違法とされようとしている。市民と政府が共同で条約づくりを進めている」と強調しました。

(5月27日 しんぶん赤旗)