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新堀川 悪臭なくし憩いの場に アンケートもとに議会で質問

 
 「新堀川の問題を取り上げてくださり、ありがとうございます」―。名古屋市中区で新堀川の悪臭に悩む住民の声を取り上げ、議会で追及している日本共産党に期待が高まっています。市も対策に乗り出しました。
 新堀川は、かつて洪水被害の軽減と水運の確保を目的に開削された人工河川で、中区の堀留水処理センターを起点にして南へ流れ、堀川に合流する一級河川です。合流部までほぼ水平で流れがないためヘドロが堆積しやすく、夏場にはヘドロが浮遊しているのがたびたび目撃されています。両岸に高層マンションが林立している地域では空気の入れ替わりもないことから、悪臭が長年にわたり住民を苦しめてきました。

■ 「外干しできず」
 川沿いのマンションに住む女性(25)は、「職場の近くなので、2年前に引っ越してきました。ひどいときは窓を開けると臭いが入ってくるので、網戸にもできません。洗濯物にも臭いがつくので、外に干すこともできない」と話します。
 住民の悩みを正面から受け止めたのが、2015年に初当選した日本共産党の西山あさみ市議(中区初の党市議)です。昨年12月から今年1月にかけて新堀川沿いの住民に市政アンケートを実施しました。「窓を閉めていても部屋に臭いが入ってくる日がある」「夏だけじゃなく冬でも気になることがある」「定期的にヘドロの除去をしてほしい」などの声が多数寄せられ、「役所に言っても何も変わらない」「遅まきながら、よい傾向だ」「腰砕けにならないよう頑張って」などの激励も寄せられました。
 西山市議はアンケートをもとに、4月に担当である西保健所と懇談、6月議会では「都心の憩いの場になるよう、新堀川から悪臭をなくそう」と市を追及。住民の認識と環境局が把握している水質数値とのズレを埋めるためにも、夏場に集中調査するよう要求しました。山本正雄・市環境局長は「悪臭の原因を把握するため、今年度から定期調査を開始した。夏場の集中的な調査は検討したい」と答えました。
 市は、それまで人の鼻による週1回程度の調査でしたが、7月から8月にかけて、環境科学調査センターに空気調査を依頼し、連日の集中調査を実施しました。環境局担当者は「調査結果が判明し原因が特定でき次第、対処していきたい」と話しています。
 調査期間中、共産党は西山、山口清明、柴田民雄の3市議が環境局、上下水道局、緑政土木局の職員とともに現地視察。熱田区から船でさかのぼり、中区に近づくにつれ、水面には気泡が浮かび、硫化水素系の臭いが強くなっていくことを、職員とともに確認しあいました。

■ 市が大清掃実施
 10月中旬、市の委託をうけた名古屋清港会が堀川、中川運河、新堀川の3河川大清掃を実施しました。堀川はかつて「死せる川」と呼ばれるほど汚れていましたが、ヘドロ除去など市や周辺住民が定期的に清掃し、川沿いでは飲食店が並び、イベントも企画されるなど成果をあげています。新堀川の清掃にも市が本腰を入れて取り組んでほしいと住民は訴えています。
(11月17日 しんぶん赤旗)