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事故起きる前に対応を 空自機のエンジン故障・緊急着陸

 
 愛知県平和委員会と地元平和団体など4団体の代表が9日、航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)を訪れ、同基地所属の空中給油機KC130Hが緊急着陸(5日)したことに対し、原因究明・再発防止策を明らかにすることなど3項目を申し入れました。
 矢野創・県平和委事務局長、福本英雄・小牧平和委員会事務局長、日本共産党の須山初美県常任委員、山本亮介・豊山町議が参加しました。

 小牧基地によると、KC130Hは静岡県浜松沖合150キロを訓練飛行中、4基あるエンジンのうち1基がトラブルを起こし回転数がさがったため、小牧基地に隣接する県営名古屋空港(豊山町)に緊急着陸しました。この影響で空港滑走路は4分間閉鎖されました。
 矢野氏は、同機の事故・故障が相次いでいることをあげ、「事故のたびに、文書で市民に公表するよう求めてきたが、これらを無視して訓練を再開してきた。重大事故を起こす前に、態度を改めるよう求める」と話しました。
 応対した小牧基地の担当官は、「原因は調査中だが、トラブルは一過性のものだと考えている。文書での回答は検討中です」と答えるに留まりました。

 小牧基地に関わる事故やトラブルは昨年度5回、今年度は6月日続き2回目。このうち、緊急着陸した空中給油機と同型機のトラブルは4回となっており、住民に不安が広がっています。
 福本氏は小牧市内に住み、自宅の上を毎日、航空機が飛び交っていると述べ、「今回のトラブルも報道で知った。住民に説明する義務があるんじゃないか。ホームページなど活用して、住民への説明を求める」と話しました。
(9月11日 しんぶん赤旗)