愛知県営名古屋空港(豊山町)に米軍機オスプレイ5機が着陸したことに対し、日本共産党県委員会と県平和委員会などの4団体は23日、大村秀章知事あてに抗議の申し入れを行い、オスプレイの空港利用を許可しないよう求めました。
申し入れには団体関係者、地元住民ら18人が参加。共産党からすやま初美参院選挙区予定候補、わしの恵子、下奥奈歩両県議、くれまつ順子名古屋市議が参加しました。
同空港にオスプレイが着陸したのは初めて。20日午後2時ごろ、米軍普天間基地から岩国基地を経由して着陸したものとみられます。県は外務省の電話によって情報を公表しなかったとされています。
すやま予定候補らは、「サミットのテロ対策に便乗し、過剰な警備をおこない、県民に秘密にしながら、オスプレイの名古屋空港利用を既成事実化することは決して容認できない」と強調。「県民の安全と命が守られるようオスプレイをはじめ米軍機の空港利用を許可しない」ことを要請しました。
対応した県航空対策課の職員は、日米両政府の取り決めのため、公表する権限は県にはないとし、「政府・米軍からの要請があれば機材がなんであれ、受け入れざるをえない」と述べました。
要請行動に参加した小牧市の女性は、「アメリカじゃ市街地の飛行は禁止されている。日本で堂々と飛行していることに恐怖と憤りを感じる」と話しました。
(5月25日 しんぶん赤旗)