安倍暴走政治ストップへ共同を―。戦争法廃止、脱原発、沖縄新基地反対で運動する4氏を招いたシンポジウムが14日、名古屋市内で開かれ、参加者とともに「今どんなことをすればいいのか」語り合いました。主催は平和・民主・革新の日本をめざす愛知の会(革新・愛知の会)。60人が参加しました。
パネリストは、新美加寿奈さん(安保関連法に反対するママの会@愛知)、男子高校生(3年・ティーンズソウル)、藤原はづきさん(原発ゼロナゴヤアクション呼びかけ人)、二村優子さん(命どぅ宝あいち)。
■ 戦争への危機感
東新町に住む新美さんは、「戦争法案が強行採決された後も、ママたちはまったくめげることもなく、逆に燃え上がって、どんどんパワフルになっている」と述べ、カフェ形式の勉強会、バザー、風船をもって歌うパレード、さらに「誰でも簡単にできる、喫茶店でのおしゃべり作戦」などを紹介。野党共闘を支援する「市民連合@愛知」についてもふれ、「野党も共闘、市民も共闘、いま結集しなくてどうするんだとがんばっている」と語りました。
男子高校生は、「いまボクができることは、同じ高校生の心を動かすことです」と発言。学校では昔のことは学んでも今の事は学ばないし、友達とも政治の話はほとんどしないことを話し、「政治の知識がほとんどない高校生に、とりわけ投票に行くかどうか迷っている高校生に、戦争体験者の話を聞いて抱いた戦争への危機感を伝えたい。ツイッターやラインを使って、政治の話はタブーじゃないんだよと訴えたい」と話しました。
藤原さんは、市内の声でこれほど政治が動くことは数年前じゃ考えられなかったと述べ、「今は運動の敷居が本当に低い。問題の根っこはつながっている。垣根を超えて、幅広くつながり、草の根の運動を進めるのが大事。気軽に街頭に出ようよと言いたい」
二村さんは、辺野古で座り込みに参加し、沖縄の人たちの闘いに感激したことを紹介。「歴史のなかでもすごい時期に生きていると思う。政治は市民の力で変えられる。政治家のものじゃない、自分の命のためにたたかう。
■ 民主主義育てて
会場からも次々と発言が―。つえをついた高齢の男性は「新しい民主主義が若い人の手で着々と育ってきている。大きなものにしていきたい」。「安倍政治のウゾがまかり通る社会を変えていこう」という男性や、「若い人たちの立ち上がった力から学んでいる。政党の違いを超えて安倍政権に勝とう」と訴える女性も。
参加者からの声を聞いた男子高校生は、こう話しました。「戦争は絶対悪ということを、次の世代にもつなげなきゃいけない。みなさんの期待にこたえなきゃ、失礼になると思う。僕たち未熟な高校生をぜひサポートしてください」
司会を務めた村上俊雄さんは「いまの若い人たちは本当に厳しい局面にいる。それだけに真実を知れば広がっていく。人間のつくったものは人間の思いでかえていこう。選挙で買って、安倍政治を終わらせよう」と結びました。
(5月18日 しんぶん赤旗)