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名古屋空襲追悼のつどいを開催

 
 名古屋市名東区の「戦争と平和の資料館ピースあいち」で12日、名古屋空襲の犠牲者を追悼するつどいが開かれ、60人が参加しました。

 名古屋空襲は、1945年3月からアメリカ軍による市街地への本格的な爆撃が始まりました。終戦までに60回以上の空襲により、死者7858人の被害がありました。
 西区で被災した女性(88)が語り部となり戦争体験を話しました。名古屋城が消失した5月14日に家も全焼したと語り、一緒に逃げた母親が靴とげたを片方ずつ履いてバケツを持っていたと命からがら逃げたことを話しました。照明弾で町一体が明るく照らされ、狙い撃ちされるのではないかと本当に怖かったと述べ、「瀬戸市へ疎開中に終戦を迎えました。もう逃げなくてもいいと思うと、すごくうれしかった」と語りました。

 講演後、参加者らは同資料館前にある平和地蔵前で追悼法要が行われました。約130本のろうそくが並べられ一人ひとり手を合わせ、犠牲者を悼みました。
 中区で被災した女性(78)は「空襲の様子は、いまでも覚えています。いつでも逃げられるようにと、着の身着のまま寝ていました。子や孫のためにも戦争は絶対に反対です」と話しました。
(3月16日 しんぶん赤旗)