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高校生・ママ「平和こそ」地域で交流

 
 「10代の目線から見た『今の日本』と『平和』とは」―。愛知県半田市で7日、知多半島を中心に戦争反対の声をあげる高校生とママが地域住民と意見交流する「ピーストークシンポジウム」が開かれ、70人が参加しました。戦争法反対の一点で約40団体と情報を共有する「戦争は絶対にダメ!知多半島共同連絡センター」の主催。招かれた高校生は、「戦後70年未来プロジェクト」で、広島の平和のともしびを自転車で全国に届けるピースリレーに参加した12人。ママは、安保関連法に反対するママの会@愛知の6人です。

 司会の橋本英幸さんは「知多半島でも、高校生やママの運動が大きなものとなっている。高校生とママの活動を、地域の活動とつなげて、戦争法廃止に向けた運動をより大きくしていきたい」と述べました。
 高校生は、昨年のピースリレーなどの体験を9人が報告。広島から名古屋まで自転車リレーに参加した高校1年の男子生徒は、「広島で聞いた被爆の悲惨さを、自転車をこぎながら思い出し、ずっと平和について考えました。参加する前と後では戦争に対する考え方が百八十度変わりました。戦争は決してひとごとではないと思います」と語りました。
 高校1年生の女子生徒は、戦争体験を語り部から聞いたことを報告するうちに涙を浮かべ、声を詰まらせ、思うように話せませんでした。ママや会場からの意見を聞いた後、「もっと勉強して、言葉を武器に戦争の悲惨さを次の世代に引き継いでいきたい」と笑顔で語りました。
 ママの会@愛知の宮崎里香さんは、昨年7月に1人から立ち上げ、今ではメンバーが130人を超えたことを報告。「若いお母さんが選挙に行きたくなるような企画を立ちあげ、少しでも選挙に参加する人を増やしていきたい」と話しました。

 会場からは、「政府は高校生の政治活動を(学校に)届け出制にしようとしている。これでは自由に政治に参加することができない」「若い人が戦争反対の声をあげていることは、年寄りの希望になっている。負けていられない。戦争法を廃止するため一緒にがんばろう」と感想が出されました。
(2月12日 しんぶん赤旗)