愛知県労働組合総連合(愛労連)は27日夜、最低賃金生活体験(2月1日~同29日)をするチャレンジャーを激励するスタート学習会を名古屋市内で開きました。
愛知県の最低賃金は昨年10月に800円から820円に引き上げられました。1日8時間、22日間働くとして月額14万4320円。保険料・税金などを差し引いた11万8011円で、家賃等を含め1カ月生活するもの。今回は100人以上の体験者を募集しています。
昨年も体験した学童保育の男性は「普段の生活から最賃生活状態。とても文化的とは言えない。この体験を、最低賃金を改善する運動のはずみにしたい」と決意を語りました。
知崎広二事務局長は「最賃が20円あがったものの、人間らしい生活ができる額にはほど遠い。最賃生活体験の経験から、すべての労働者の賃上げに結び付けたい」と述べました。
静岡県評の林克議長が講演し、静岡は東西に神奈川と愛知があり、最低賃金の低いことが人口流出の原因になっていると述べ、「アベノミクスは所得格差、地域格差を大きく広げた。社会全体で賃金を上げたいという声を大きくしていかなければいけない」と話しました。
愛労連青年協は「体験中はどうしても孤独になりがち。フェイスブックで交流していきたい」とコミュニティページ(愛労連青年協 最賃生活体験)を開設し、最賃体験者の声を発信していくとのことです。
(1月30日 しんぶん赤旗)