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戦争法は安全とは関係ない 平和のつどいで孫崎氏講演

 
 名古屋市昭和区で9月27日、第9回昭和区平和のつどいが開かれ、500人参加で、名古屋柳城短期大学体育館がいっぱいになりました。昭和区九条の会など12団体でつくる実行委員会の主催。

 地元の太鼓グループ「鼓瑞」(こだま)の勇壮な太鼓演奏で開幕。開会あいさつで昭和九条の会代表世話人の小林武・沖縄大学客員教授が「若者が再び命を奪われないように、安倍政権が強行した戦争法は廃止しなければならない。集団的自衛権行使容認の閣議決定は、政権を代え撤回する必要がある。その実現は草の根からの国民の運動にかかっている」と訴えました。

 記念講演したのは元外務省国際情報局長の孫崎享(うける)氏。NHKなど大手メディアが安倍政権を批判しないことに警鐘を鳴らし、「戦争法は日本の安全とは全く関係がない。東アジアの緊張を高めるだけ。軍事でなく、話し合いによる平和外交に徹すべきだ」と強調しました。

 講演に先立ち参加者は、ひまわり保育園の保育士や園児による「ぞうれしゃ」の歌、桜花高校インターアクトクラブのハンドベル演奏、70人による「ヒロシマの有る国で」の大合唱などがありました。

 会場席で一緒に歌っていた女性(64)は「戦争法成立後も若い人たちの戦争法廃止にむけて集会やデモをやっているのに励まされる。諦めたら安倍首相の思うつぼ。私も憲法を守るためがんばりたい」と話しました。

 つどい実行委員会の舟橋勝事務局長は「過去最高の参加者。初めての参加という人も多くいた。戦争法を廃止し憲法を守れとの区民の願いの反映だと思う」と述べました。

(10月1日 「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページより)