「2015あいち平和のための戦争展」が名古屋市昭和区の市公会堂4階ホールで20日から開かれています(23日午後3時まで)。県内で戦争の実態を記録・調査し次世代に語り継いでいる40あまりの団体が実行委員会をつくり1992年から毎年開催。24回目です。
会場は ▽戦争する国とは ▽戦後70年の歴史認識問題 ▽世界と日本の今日 ▽戦後70年、平和を求めて ― の4つのテーマごとに戦争遺品や資料など多数展示されています。
開会式で実行委員会代表の倉橋正直・愛知県立大学名誉教授は「戦争法案など平和を脅かす動きが強まっています。子どもたちを戦場に行かせてはなりません」と訴えました。
オープニング企画は「ぞうれしゃがやってきた」の合唱です。名古屋市の東山動物園のゾウを戦争から守り、戦後、全国からゾウを見るため走った特別列車(ゾウ列車)の実話を子どもと大人が歌い演じました。合唱した女子小学生(11)は「戦争はいけないと思って大きな声で歌いました」と話しました。
会場には短冊に願いを書いてササに飾るコーナーが設置されています。夏休みの自由研究のため訪れた中学2年生の女生徒は「展示物を見て原爆や戦争はいけないと思い『平和が大切』と書きました」と語りました。
(8月22日)