小牧市に住民投票を請求
愛知県小牧市の新図書館計画の是非を住民投票で求める直接請求署名が6日、市選挙管理委員会に受理されました。9月議会に住民投票条例案を提出し、来月10日の市議会本会議で実施するか否か採決の見込みです。
提出署名は6001人。有効署名(有権者50分の1=2362人)の2・5倍に達しました。市議会が民意をどう受け止めるかが注目されます。
新図書館計画は、音楽・映像レンタル大手のツタヤを展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が指定管理者になるとされています。Tカード利用で図書の貸し出し履歴が第3者に利用されるのは思想・信条の自由を侵す、図書館は本を貸すだけが仕事ではない―といった懸念が出ていました。
3月議会に示された計画案では38億5700万円の事業費でした。直接請求署名を展開している最中の7月21日、約50億円に膨らむ案が市から提示されました。それを知った市民から「無駄遣いだ」との批判が沸きおこり、党派の垣根を超えて署名が集まりました。
請求代表者の渡邉育代さん(小牧の図書館を考える会共同代表)は会見で「ツタヤ方式の是非についてはさまざまな思いがあるだろうが、市民不在で決められていくのが問題であることを訴えたかった。新国立競技場も白紙撤回したように小牧図書館でも市民の声を聞いて決めてほしい」と訴えました。
(8月8日)