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降下ばいじん環境基準必要 愛知・新日鉄製鉄所 周辺自治体の住民・議員らが集会

降下ばいじん環境基準必要 愛知・新日鉄製鉄所 周辺自治体の住民・議員らが集会

 
 新日鉄住金名古屋製鉄所(愛知県東海市)の降下ばいじん問題で周辺自治体の住民、議員らが、22日に東海市内で集会「子どもと地球の未来のために きれいな空気の中で暮らせる地域に」を開きました。市民ら70人が参加、「降下ばいじんに環境基準がないが健康面で心配」などの声が出ました。

 主催は「きれいな空気の中でくらせる地域を願う」連絡会。新日鉄が昨年9月に重軽傷者を出した爆発事故後に結成しました。
 「東海市の降下ばいじんの現状を知りたい会」の吉澤邦男氏が報告。2013年の自治体調査によると、降下ばいじん量が最も多かったのは東海市内の養父児童館で1平方kmあたり7・8トン、前年比1・3㌽増。「降下ばいじんは上昇傾向にある。会社側は人体に有害なものは放出していないというが疑問だ」とのべました。

 元新日鉄労働者が自らの体験を語りました。「配管からガスがシューシュー音をたてるほど漏れても定期検査で☓を書いてはいけなかった。交換すると全ラインが止まるから放置されたんです」
 別の元労働者は、人員削減で技術の世代継承が困難になっていることや、現場が声をあげづらい環境に置かれていると告発。「一方、市民の運動で有毒ガスの無害化や黒煙対策の工事を進めるなど、企業の社会的責任を果たさせる変化もつくりだしている」としました。

 参加した市民から不安の声が出され、共産党からは辻井タカ子東海市議、中平タケシ知多市議候補がフロア発言。辻井氏は「ばいじんを口から吸い込んだり、子どもが手に付いたのをなめたり、蓄積されれば害を及ぼす可能性がある。しっかりした環境基準が必要」と訴えました。

(2月25日)