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もとむらさん秘書が参院選を振り返る

 

参院愛知選挙区で大健闘した日本共産党の、本村(もとむら)伸子候補の秘書をしていた西山あさみさん(23)=名古屋市=。インターネット選挙の解禁に伴い、「パソコンのネット発信に強い人を」と、初めて抜てきされました。西山さんに参院選の活動を紹介します。

 前回の参院選は、候補者カーのアナウンサーをしました。まだ学生で仲間とバンドを組み、音楽に強いのが功を奏したのか、その後の地方選でも候補者カーに乗り込んで声を響かせてきました。今回は、大学卒業後に地域でパソコンの講師を時々していることから白羽の矢がたち、5月20日から7月末まで秘書をすることになりました。

 ネット選挙の解禁で、候補者の思いや党の政策、街頭演説の動画などを自由に発信できるようになりました。本人だけでなく支持者らも投稿・発信でき、その状況をアクセスした有権者に知ってもらえます。

 西山さんは連日、もとむら候補にはりつき、フェイスブックやツイッターなどの書き込みを手伝いました。タブレット端末のカメラ機能を駆使して、もとむら候補の街頭演説、公開討論会などもこまめに投稿しました。毎日更新するだけでなく、日々寄せられる街頭での激励などもリアルに伝えました。「だいたい朝は7時半から、夜は時半まで仕事をしていました」

 もとむら候補のホームページへのアクセス数は、毎月5千件前後で推移していたものが、今月は2万4千件余りにのぼりました。

 投稿は県内に限らず、脱原発にかかわるものなどは全国の若者から注目を集め、多い日には100件を超える返信や「いいね!」の反応がありました。「原発即時ゼロへ奮闘する共産党への信頼を感じました。愛知選挙区では『脱原発候補で当選圏にいるのはもとむらさんだけだ』と多くの人が励ましてくれ、投稿の拡散もしてくれました。実際に投稿を見てくれた人がどこまで広がったのかは想像がつかないくらいです」と顔をほころばせます。

 21日の開票日にはネットでつながった脱原発・改憲反対の思いを持つ人も選挙事務所につめかけ、惜しくも議席に届かなかったもとむらさんに、「代弁してくれてありがとね」と泣きつく姿もありました。「今回のネット活用では、共産党が他党を大きく引き離していたとメディアが報じていますが、党全体でいえば、まだまだこれからでは。支援者はもっと増やせる手応えがあります」
 
もとむら候補の宣伝カーにも、若者の目をひくように色彩にこだわりました。もとむら候補と一緒に考えた、黄色と緑の大きな水玉のデザインは、そのまま車に塗装されました。

 「実は、共産党は固いイメージをなかなか払拭(ふっしょく)できないと感じていたけれど、『カクサン部』のポップなデザインには感心しました。少しあか抜けた気がします。ブラック企業の告発という重いテーマのビラでも受け取りはすごくよかった。この調子でもっと発展していけるんじゃないかと期待しています」(7月25日)