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福祉切り捨ての事業仕分け 名古屋市が2回目実施

 

名古屋市が7月27日、「財政健全化」を名目に「事業仕分け(外部評価)が始まりました(29日まで)。昨年10月に続き2回目。担当部局の市職員が説明後、有識者が論議し、無作為抽出された市民が「廃止」「見直し」「継続」「民営化」の判定をおこないます。

 今回は、14事業所が対象。大半が市民の大切な福祉・サービスに関する事業が対象です。
 27日に論議された「ポンプ所維持」(今年度予算4億6752万円)は配置職員数が適正かを検討。判定結果は「見直し」となりました。

 ポンプ所では、市民の命と財産を守るため56人の職員が24時間体制で働いています。論議のなかで渇水時は「ヒマ」という意見が出ましたが、渇水時に市内57カ所のポンプ施設を巡回し保守点検や修理、若年者の技術研修をおこなっています。
 東海豪雨で被害を受けた緑区の男性(62)は「災害や台風に備え職員の削減などはすべきではありません」と話します。

 夏休みに入り子どもたちで賑わっている緑区の「鳴海プール」、文化団体などがイベントで使用する「市民グラリー矢田」なども対象になっています。

 市内の労組・民主団体でつくる「市民犠牲許すな連絡会」は27日、「仕分け」会場の市役所前で宣伝。見崎徳弘・革新市政の会総務代表は「予算規模の大きい公共事業を判定対象から外している。利用者の声も聞かず、2時間足らずの論議で判定するのは問題だ」と訴えました。(7月29日)