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基地米兵犯罪続く沖縄 復帰40年を考える集い(名古屋)

 

 
 沖縄が本土に復帰してから40年目を迎えた5月15日、平和団体などでつくるアジア太平洋・平和文化フォーラムが「沖縄復帰40年を考える集い」を名古屋市で開き、120人が参加しました。

 沖縄県伊江島出身の小山初子・命どぅ宝あいちの会代表世話人、沖縄県の歴史を研究している阪井芳貴・名古屋市立大学大学院教授が講演しました。

 小山さんは40年前の復帰について「当時は定時制高校3年生。やっと日本人になれた。これで本土と同じように日本国憲法で人権が守られ、土地が返ってくると思った」と述べ、「40年たったが基地は残り、米兵の犯罪は無くならない。基地のない沖縄めざし、20年前からサーターアンダギー(沖縄伝統の揚げ菓子)を作り、沖縄関係の集会やイベントで参加者に食べてもらいながら沖縄の現状を訴えている」と語りました。

 阪井さんは基地依存の経済や振興開発など40年間かかえてきた問題を報告し、「今は復帰40年を『祝う』気分ではないが、10年後の復帰50年は基地問題などが解決して真に祝えるよう運動しよう」と訴えました。

 講演後、参加者は与那国島出身で美ら島沖縄大使の浜盛重則さんの三線演奏を楽しみました。
参加した男性(62)は「沖縄にある米軍基地は今も復帰前と同じ規模。本土は半分に減っている。沖縄だけでなく日本から米軍基地をなくしたい」と話しました。(5月17日)