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戦争と平和の資料館「ピースあいち」

 
 
 名古屋市名東区の戦争と平和の資料館「ピースあいち」で5月5、6の両日、同館で記念のピースまつりが開かれました。

 同資料館は2007年5月4日に市民の手によって開設され、現在は100人近いボランティアによって支えられています。

 運営しているのはNPO法人・平和のための戦争メモリアルセンター設立準備会。同会の森島昭夫理事長(名古屋大学名誉教授)は開会あいさつで、戦争史の教訓を次代に伝えるため、1993年から愛知県や名古屋市に戦争資料館の建設を働きかけ、県や市は財政難を理由に進めようとしなかったが、市民からの用地や資金の提供を受け、実現したことを紹介。「多くの人たちの支援で5周年を迎えた。これからも平和への思いを発信し、市民の交流の場としていきたい」と述べました。開館5周年にあたり「現代の戦争と平和」を一新しました。5年間におこった核兵器廃絶への世界の動き、中東の民主化運動などを加えました。リニューアル作業に参加した男性は「全てボランティアスタッフによる手作り。展示内容は国民の目線で戦争の惨状を描いたものを中心にした」と話しました。

 2日間で多くの人が訪れ、ミニコンサートやバザーを楽しみました。
 友だちと訪れた女子高校生(17)は「昨年、学校の課外授業で来たことがある。展示が新しくなったと聞いたので見に来た。教科書などに載ってない戦争の怖さがよくわかる。世界中で戦争をなくしたい」といいました。(5月9日)