ニュース

あいち高齢者大会開く 後期医療廃止、最低保障年金を

 
豊かな高齢社会をめざす第12回あいち高齢者大会が10月20日、名古屋市昭和区の市公会堂で開かれました。500人余が参加し、後期高齢者医療制度の即時廃止と最低年金保障制度の創設を求める大会決議を採択しました。
 主催者あいさつにたった茶谷寛信実行委員長は「民主党政権は後期高齢者医療制度の廃止するとした公約を破り、米軍普天間基地の無条件撤去を求める沖縄県民の民意も無視するなど、民意とかけ離れた政治を行っています。高齢者の運動をさらに発展させ、憲法25条と9条を守る大きなうねりを巻き起こしましょう」と呼びかけました。
 全体会では映画評論家の吉村英夫・元愛知淑徳大学教授が「山田洋次と寅さん」と題して講演。平均年齢��歳の高齢者でつくる合唱団「サボテン」も演奏し会場を沸かせました。
 参加者は「民主党の年金政策を問う」「絵手紙教室」「グリーン・バードウォッチング」など9つの分科会に分かれて学習・交流しました。
 高齢者医療と介護問題をテーマにしたシンポジウムでは、西村秀一・県愛知県保険医協会事務局長と加藤瑠美子・県社会保障推進協議会事務局長が報告。
 西村氏は後期高齢者医療制度に替わる政府の新制度案(中間とりまとめ案)に触れ、「高齢者を年齢で区切り、財源を別枠にする現行制度の問題点を基本的に継続している」と批判。「後期高齢者医療制度はただちに廃止していったん元の老人保健制度に戻し、介護・教育などを含めた総合的な社会保障制度を確立する必要がある」と提起しました。(2010年10月22日)