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若者100人に聞きました「米軍基地いらない」「9条変えないで」

 
 
 同調査は、愛知県平和委員会青年・学生部調査が1993年から毎年行っているもので、今年で15回目。メンバー15人が通行人1人ひとりに声をかけ、2時間弱で106人から回答を得ました。
 回答者の年齢構成は10代が最も多く58・5%、次いで20代が24・5%。平均年齢は20・5歳で、6割が学生です。
 「9条は変えるべきか?」との質問に、「変えるべきでない」と回答した人が最も多く47・2%。「どちらかといえば変えるべきでない」の11・3%と合わせ、58・5%が9条改悪反対を表明しました。
 一方、「変えるべき」「どちらかといえば変えるべき」の合計は11・3%にとどまりました。
 「変えるべきでない」理由は、「?戦争はしない?という意思がわかりやすく書かれている」「今、世界には、戦争ではなく話し合いによる問題の解決が必要」など。
 また、「在日米軍基地をどう思う?」との問いには、「不必要」が42・55%でトップ。「どちらかといえば不必要」と合わせると64・2%となり、「必要」「どちらかといえば必要」の合計20・8%を大きく上回りました。
 「不必要」の理由は「多額の『思いやり』予算がつぎ込まれている。税金泥棒以外の何物でもない」「戦争を放棄している日本に武力は必要ない」など。中学生3人組の1人は「米軍が事故を起こしても日本では裁かれないじゃん」と話しました。
 興味・関心事について聞くと(複数回答可)、1位の「環境問題」49・1%に続いて、2位「核兵器の問題」47・2%、3位「戦争」44・3%と、若者の平和問題への関心の高さが浮き彫りになりました。
 参加者からは「在日米軍基地について真剣に考えている青年が多いことに驚いたし、嬉しかった」などの感想が出されました。
 高木秀一青年・学生部長は、「青年の多くは軍隊の存在や戦争を拒否し、平和な世界を望んでいます。アンケート結果を、今後の運動に生かしていきたい」と語っています。(2010年5月8日)