ニュース

保育料値上げしないでー名古屋市長に父母ら

第3子以降の無料続けて

 

 名古屋市が保育料の大幅値上げを来年度から実施しようとしている問題で24日、乳児を連れた父母ら約50人が、河村たかし市長に撤回を申し入れました。愛知県保育団体連絡協議会、県小規模保育所連合会、保育をよくするネットワーク名古屋が呼びかけました。
 参加者は「『4時までが通常保育』にビックリ!フルタイムで働けない」「3人目の保育料無料のおかげで産めた。続けてほしい」などのプラカードを掲げて保育課の担当者に要請。開始からわずか1週間で集められた4176人分の反対署名を提出しました。
 市の値上げ計画は、?現在無料になっている第3子以降(3歳未満児)の保育料を段階的に有料化?午後4時以降の保育料値上げ。世帯収入480万円の一般的世帯では、3歳未満児で4時以降の迎えの場合、月額2万5800円が4000円(前年比約15%)アップし、年間4万8000円の負担増となります。最大では年間15万6000円(前年比20%)の大幅値上げになります。
 愛保協の水谷暎子会長は「第3子の有料化は子どもを産むことをためらわせ、市長が言う『子育てするならナゴヤ』に反する。保育料を時間で区切るのは子どもと父母を分断するものだ」と指摘。市長が直接父母と会い、声を聞くよう求めました。
 母親たちは、「うちは年間で7万6000円も負担増になるんです」「市長のマニフェストには保育料の値上げはないはず」「少子化のなかで、子を産んだ世代の負担が増えるのは納得できない」などと訴えました。
 担当者は「市長には面会の要求を含めて、要請内容を伝える」と答えました。
 日本共産党の、もとむら伸子参院選挙区予定候補、わしの恵子、かとう典子両市議も要請に同行。「大企業・大資産家優遇減税の一方での保育料値上げで許せない。撤回させるため全力をつくす」と参加者を激励しました。(2010年2月26日)