米海軍第7艦隊所属のイージス艦(ミサイル巡洋艦)「シャイロー」が25日朝、名古屋港に入り弥富埠頭に着岸しました。愛知県の平和団体から50人が緊急抗議行動に参加し、「ゴーホーム」と怒りの声をあげました。
平和と憲法守る港区連絡会の田中洋行代表は「日本一の商業港を、絶対に軍事化させてはいけない」と訴えました。県平和委員会の矢野創事務局長は「同船はイラク戦争で多くの人々を殺傷した」と告発し、ミサイル防衛構想の中心をなし、先制核攻撃を有効とさせる攻撃型の艦船だと指摘しました。
各団体の代表者とともに、日本共産党の八田ひろ子県副委員長(衆院比例候補)、山口清明名古屋市議、三宮十五朗弥富市議が怒りの訴えをしました。
八田氏は、アメリカは無法なイラク戦争をただちに中止せよと要求。「憲法9条と非核三原則をもつ日本政府は、アメリカへの協力、加担をやめよ」と述べました。
同船の乗組員に英語で「あなたたちは米軍艦に所属している限り私たちからは歓迎されない。みんなで立ち上がって人殺しをやめるべき時だ」と訴え、抗議のシュプレヒコールを唱和しました。
同船は、友好・親善目的の寄港と説明され、28日まで同埠頭に停泊します。しかし、市街地まで遠い同埠頭は交流に適しておらず、平和団体は、有事の際の軍事利用を想定した調査と地ならしが目的と指摘しています。