日本共産党のせこゆき子衆院東海比例候補らは18日、愛知県の教員の公務災害問題について、文部省から説明を受けました。労災申請中の教員を支援する会の人が参加しました。
部活動生徒指導に熱心だった豊橋市の中学校の職員が、過労のため学校行事の指導中に脳内出血で倒れ障害が出たため労災申請しました。
地方公務員災害補償基金愛知県支部審査会は「部活動は業務命令ではない」などの理由で公務災害と認定せず、現在は中央審査会で再審中です。
せこ氏らは、この教員が指導していた部の生徒が全国大会に出場するほど熱心に取り組んできたことを強調し、部活動を職務命令で勤務時間として認めるなどの基準が必要ではないかと訴えました。文科省担当者は、そのような基準は文科省でもっていないと述べるとともに、教員の健康問題は教育の基本だとして、今後とも取り組んでいくと表明しました。
文科省は、2006年4月3日付で長時間労働する教員への医師の面接指導や、労働時間の把握などを求める内容の通知を、都道府県・政令市に出しています。この通知は各市町村教育委員会や学校へ連絡することになっています。
しかし、全国で愛知県だけが通知を市町村へ徹底していませんでした。文科省担当者は「大変遺憾だ。勤労時間の適正な把握も必要だが、まず、通知を市町村に徹底してほしい」と述べました。