日本共産党の八田ひろ子衆院比例予定候補は4日、名古屋市中区の愛知県医師会を訪ね、後期高齢者医療制度で懇談しました。岸野知子元県議が同席しました。伊藤宣夫理事が対応しました。
八田氏は、同制度の撤廃で国民的共同を呼びかけた党の文章を紹介しながら、「各地の医師会長と懇談すると、どこでも差別は許せないとの声が返ってくる。中曽根元首相も怒っている」と話しました。伊藤理事は「中曽根さんの怒りは新聞にも出ていましたね」と応じました。
「全国で30都道府県の医師会が制度に異議を唱えている」と八田氏。伊藤理事は「75歳以上で区切り、病気になる回数が多い層だけの保険が成り立つはずがない。財界と政府は、高齢者医療は“金食い虫”の発想からこの制度をつくった」と述べました。
八田氏は、社会保障全体が切りすてられ、自治体でもリストラで施設が閉鎖され、高齢者が集まる場がなくなっていると指摘。「高齢者だけでなく社会のあり方の問題です。反対署名の反応は年代を問わず、うなぎ登りに良くなっている」と述べました。
岸野氏は、同制度の反対署名、医師確保や地域医療の充実など、党と住民団体が共同した取り組みを紹介しました。
伊藤理事は「医療や福祉、教育などは国の責任で充実させるべき。市場原理主義では、国民の暮らしは成り立っていかない」と強調しました。