3月2日「しんぶん赤旗」
全国ハンセン病訴訟退所者原告団東海ブロック(桜の会)代表の平野昭さんは2月27日、ハンセン病元患者の社会復帰支援を求めて、横江淳一蟹江町長に要請書を手渡し、懇談しました。各自治体訪問の一環としておこないました。
日本共産党の瀬古由起子元衆院議員、八田ひろ子前参院議員、林英子蟹江町議が同席しました。
平野さんは愛知県で行われた「無らい運動」によって約900人が療養所に強制収容された過酷な過去をのべ、「愛知県からの強制収容者が主にいる療養所に町長が訪問してほしい。と要望しました。
さらに平野さんは、この日、蟹江町の中学校で生徒たちに講演したことにふれ、「町としてさらに啓発活動に力を入れてほしい」とのべました。
また、裁判勝利で勝ち取った補償金の請求期限が今年の6月21日で切れてしまう問題で、「遺族の方などに広報等で知らせてほしい」と要望しました。
横江町長は、「できることは協力させていただきます」とのべ、補償金に関する広報掲載については「トライしてみましょう」と答えました。
平野さんは、このほか愛知県内の社会内生活者の医療の充実や生活支援、余儀なく療養所生活を送っている入所者への社会復帰支援などを要望しました。