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給食費値上げ困る 小学生の母親ら「公費で充実を」市長に署名提出

市側(左)に給食充実を求める母親たち=3日、名古屋市役所

 「子育て応援へ給食費の値上げはやめてください」―。小学生の子を持つ母親ら10人が3日に名古屋市役所を訪れ、小学校給食の値上げをやめて充実に必要な費用は公費でまかなうことを求める署名を、河村たかし市長に提出しました。

 名古屋市は、来年度から給食を充実させるとして、給食費を月額3800円から4400円に600円値上げする方針です。県内でも補助制度を実施する自治体が増えているのに、名古屋市の値上げは時代に逆行するものです。消費税10%増税で苦しい家計に大打撃を与えるとして、母親有志が署名を呼びかけました。母親らが集めた1723人分、新日本婦人の会の162人分の署名を市教育委員会に届け、それぞれの思いを訴えました。さいとう愛子日本共産党市議が同席しました。

 5人の子どものうち小学生が3人いる岡本早苗さんは、「子どもたちは給食を楽しみにしているのに、質素になっていくばかり。保護者に値上げを押し付けるのはやめて、子育てを推進する行政の責任として公費で負担してほしい」。安富翔子さんは「小学生が2人いる。健康に育ってほしいと親は毎日一生懸命やっている。毎日余裕がないなかで給食は大切な栄養源。全国では無料化が進んでいる。名古屋も負担を増やさないでほしい」と語りました。

 小酒井裕加さんは「4月から子どもが小学生になる。給食をネットで検索したらあまりにも質素で驚いた。将来ある子どもたちの成長に給食は欠かせない。行政は給食の質と量に責任を持ってほしいい」と述べました。

 母親らは、さらに署名への協力の呼びかけを続けます。

(2月5日 しんぶん赤旗)